9月に入ってから急に
消費税増税の話題が増えましたね。
わたしがいつも見ている経済ニュース
WBS ©テレビ東京 では、
今週は5夜連続で、
消費増税に関する特集を組んでいます。
軽減税率の攻防
9/3(火)の特集のテーマは
軽減税率について。
わたしは、その中でも
駄菓子の話が気になりましたので
そこを中心に書かせてください。
軽減税率の複雑さに嘆いているのは、
外食産業だけだと思っていたら
駄菓子産業も、困っているそうです。
消費増税
日本では、2019年10月1日から
消費税が10%にあがります。
しかし、一部の品目は
軽減税率が適用されて
税率は8%に据え置かれます。
軽減税率
軽減税率とは、
主に物品税に変わって採用された消費税に関し、
低所得者対策を目的として一部の対象品目には
標準税率から軽減した税率を適用すること。
©Wikipedia
軽減税率の対象品目
・酒類、外食を除く飲食料品
・週2回以上発行される新聞
外食産業は大変
同じお店の同じ商品でも
店内で食べると、税金10%
テイクアウトなら、税金8%
お惣菜や宅配ピザは 8%
フードコートで食べるのは10%
学校給食は 8%
大学などの学食は 10%
販売するお店も大変だし
消費者も解りづらい時があります。
駄菓子業界も大変
軽減税率で悩んでいるのは
外食産業だけかしら?と思っていたのですが
駄菓子の業界では、
軽減税率が適用される商品と、
適用されない商品の差が
更に複雑でわかりづらく
販売側も困っているそうです。
ビックリマンチョコは?
ビックリマンチョコ
プロ野球チップス
シールやカードなどのおまけや、
おもちゃが付いているお菓子って
結構たくさんありますね。
これらの商品は
10月からの消費税
何%だと思いますか?
答えは
ビックリマンチョコ
⇒8%
プロ野球チップス
⇒10%
は?何で?どう違うの?
って思いますよね。
軽減税率が適用される条件
おもちゃ付きのお菓子の場合
軽減税率が適用されるか、否かの差は
お菓子と見なすか?
おもちゃと見なすか?です。
お菓子の値段が3分の2以上
軽減税率が適用されるのは
税抜き価格が、1万円以下の商品で
お菓子の値段が、
全体価格の3分の2以上
である事が条件になるそうです。
おまけのシールやカードは
材質や大きさなど様々です。
プロ野球チップスは
野球選手の肖像権に
お金がかかっているのかな~
と思いました。
有名なキャラクターの商品なども
版権にお金がかかっていますね。
容器なのか?おもちゃなのか?
マイクの形をした
プラスチック容器に入ったラムネ菓子。
食べ終わった後は
それをマイク代わりにして
歌う子ども…可愛いですね。
そんな、マイク型容器のラムネも
ちょっとした違いで
一方は8%、もう一方は10%になるそうです。
消費税10%になる商品は
マイクの下に紐が付いている事から
おもちゃとして見なされたそうです。
容器そのものに【おもちゃ】としての価値がある。
と判断されたんですって。
製造メーカーとしては
子どもに喜んでもらうため
本物により近付けようと思って
付けた紐なんだろうな。
と思うと、ちょっと切なくなります。
食玩菓子の今後
楽しむお菓子が減っちゃう?
ちょっとした遊び心のある
かわいい容器に入ったお菓子って
たくさんありますね。
取材を受けていたお菓子メーカーの方は
10%になってしまうなら
容器の変更を検討するかと悩んでいました。
この先、遊び心のある
お菓子は減ってしまうかもしれませんね。
1円2円の差でも
駄菓子は、ひとつひとつは
高額ではないので
8%と10%!と言われても
消費税の差は1円2円だと思います。
でも自分のお小遣いで買う子どもにとっては
大打撃かもしれません。
売り場が分かれるかも?
わたしの予想では
お菓子を販売する店舗では
消費税の違いによる混乱を避けるため
10月1日からは
軽減税率が適用されるお菓子と
そうでないお菓子の
売り場を分けるのではないか?
と考えています。
もともと食玩菓子は
【お菓子売り場】にあるからこそ
手に取ってもらいやすい
メリットがあった商品です。
もし、お菓子売り場から離れたコーナーに
食玩菓子が置かれるようになった場合
製造メーカーとしては
売上が厳しくなってしまうかも。
おわりに
軽減税率は、本来は
低所得者に配慮した、優しい制度だと思いますが
今回の軽減税率適用・不適用の一覧をみると
疑問符のつくものも多いですね。
軽減税率は、いっその事
米・肉・野菜・魚・水などの
食材だけにした方が納得したかも?
なんて思いました。