受験生の我が子が
スマホで動画ばかり見てて机に向かわない。
そんな光景を見ると
親は「ちゃんと勉強しなさい」と
小言のひとつも言いたくなりますね。
でも、動画を見て勉強するのは
人によっては有用な勉強法なのですって。
【ガクサン】という漫画で見かけた
【認知特性】に関する話が
興味深かったのでメモしておきます。
参考にした漫画
ガクサン(モーニング連載中)
参考にしたサイト
本田式認知特性研究所
認知タイプで違う!勉強法の得手不得手
ひとにはそれぞれ、思考や記憶方法の傾向
【認知特性】というものがあるんですって。
自分の特性を活かすと
効率的に勉強ができるのかも。
認知特性とは?
認知特性とはなんでしょ?
認知特性とは簡単に言えば
外界からの情報を
理解・整理・記憶・表現する方法の
得意不得意のことです。
©ガクサン・福山のセリフより
神経心理学の分野では
よく使われる言葉なんですって。
同じ情報をインプットしても
人によって理解度に差が出る理由のひとつです。
得意不得意なので
偏りがない人ももちろんいます。
©ガクサン・福山のセリフより
認知特性にはどんなタイプが?
認知特性のタイプは大まかに分けて3つ。
言語優位:文章で理解するのが得意
聴覚優位:聞いて理解するのが得意
視覚優位:絵で理解するのが得意
提唱者の本田先生によれば
さらに細かな分類になるそうです。
詳しいことが知りたい人や
自分の認知特性を知りたい人は
本田式認知特性研究所のサイトへ♪
認知特性タイプ別の勉強法
言語優位タイプ
文章を読んで理解するのが得意な
言語優位タイプは
文字の列を読んでそのまま内容を理解したり
図に起こして考えるのが得意なんだそう。
たくさん書いて覚えるのが得意なので
漢字や英単語を覚えるために
繰り返し書いて練習するの向いているようです。
聴覚優位タイプ
聞いて理解するのが得意な聴覚優位タイプは
音で覚えることで記憶に残りやすいそうです。
英語のリスニングとかが得意なのかしら?
昔からある【語呂合わせ】は
聴覚優位タイプに向いてる記憶法なんですって。
声に出して何度も繰り返すのがポイント♪
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漫画の中で紹介されていたのは
挿絵も印象に残りやすい1冊
【世界史年代ワンフレーズ】
視覚優位タイプ
絵で理解するのが得意な視覚優位タイプは
視覚で捉えたイメージで覚えるそうです。
絵や図で描いたものや動画も有用。
動画は聴覚だけでなく
講師の表情や動き、図といった視覚面でも
理解や記憶の助けになってくれるそうですよ。
ちなみに視覚優位だと
最初にインプットできる情報量が非常に多くなる。
こうした特性ごとのアドバンテージを
活かさない手はありませんし
合った参考書を使ってほしい。
©ガクサン・福山のセリフより
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漫画の中で紹介されていたのは
視覚に訴える現代文の参考書。
わかりにくい概念をイラストで解説しているので
視覚優位の人がイメージを掴みやすい。
そうすると難解な文章も読みやすくなりますね。
【現代文読解のテーマとキーワード】
A≠Bではない・人それぞれ
先程も書きましたが
この認知特性は得意不得意の話なので
偏りがない人も、もちろんいます。
どの特性も平均的な人
どこかズバ抜けている人
どちらかと言えばこれ?的な人など
人それぞれです。
Aタイプだったら
BやCの特性がゼロって話ではありません。
勉強は最初のインプットだけでなく
身につくまでは結構かかりますから
自分はこのタイプだからこの勉強法だけ!
なんて凝り固まらずに
いろいろやってみるのもいいのでは?
動画視聴=今どきの勉強法?
今はyoutubeなどに
学習系の動画がたくさんありますね。
解りやすくて楽しいものも多いみたい。
いつでもどこでも手軽に見られる動画は
今どきの勉強法のスタンダードなのかしら?
視覚優位タイプに向いている
動画視聴する勉強法は
視覚優位タイプにはかなり有効みたい。
聴覚優位の人にもよさそうですね。
もちろん
言語優位タイプの人もOKですよ♪
勉強した気になっちゃう?
動画視聴による勉強の
デメリットとしてあげられていたのは
動画を見ただけで勉強した気になっちゃう可能性。
動画でわかりやすい講義を受けたら
その場では凄く理解できた気分になります。
でも時間が経ったら
ちっとも覚えていない…なんてことも。
あれ?理解したはずだったのに?
(´・ω・`)
授業の後には問題を解こう
学校や予備校の授業でも同じことですが
ただ見たり聴いているだけでは
本当に理解できたか否かわからないです。
動画内では授業を受けられるけど
問題を解くことはあまりないので
動画を見終わったら
実際に演習問題を解いてみましょう。
もし、そこで行き詰ってしまったら
動画をもう1度見直すといいですよ。
疑問点を感じてから見直す動画は
きっと1回目とは違った発見があるはず。
それでもダメなら
学校の先生に質問しよう♪
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投稿動画と連動した参考書
【はいちの楽しくなる数学】
互いに理解しあって
親子であっても別の人間
認知特性の話題が出ていた漫画
【ガクサン】では
勉強方法でもめる父娘が描かれていました。
父は若い頃に
一生懸命に書いて覚えたタイプ。
娘が配信動画を見て勉強している姿を見て
「勉強は最終的には読んで書いて覚えるもんだろ」
「あんなチャラチャラした勉強法があるか」
とイライラしてしまいます。
でも福山から認知特性の話を聞いて
・親子であっても別の人間なのに
・娘の長所を潰してしまったのかも
と父は反省するのでした。
書いて覚える派が主流だった訳は?
人それぞれ特性があって
それぞれ有効な勉強法があるようなのに
長きにわたって
【たくさん書いて覚えるのが有効】
だとされてきた訳は?
それは従来のペーパーテスト全般が
言語優位タイプの人に有利なものだから。
言語的なテストで高得点の人の勉強法
≒言語優位の人の勉強法
となってしまったのですね。
今は変わりつつあるのかな?
コミュニケーションの問題も解決?
【ガクサン】の主人公うるしちゃんは
認知特性の話を聞いて
勉強だけでなくコミュニケーションの問題も
解決できるのでは?と発言します。
認知特性がわかると
コミュニケーションの問題も解決するのかも。
大人でも認知特性がわかると
自分や他人の苦手なところを受け止められて重荷がおりるかも。
誰とでも互いにそういうとこ理解しあって
ちょっとずつ歩み寄れたらいいですね。
©ガクサン・うるしのセリフより
ガクサン
最後に、認知特性の話が載っていた漫画
【ガクサン】を紹介しておきますね。
【ガクサン】
作者:佐原実波
講談社、モーニングにて連載中。
ガクサン=学習参考書
登場人物
茅野うるし
学習参考書出版社「いぶき社」に中途入社してきたサブカル女子。
「お客様ご相談室」の福山のサポート…もといお守り係を命じられている。
福山
いぶき社きっての参考書オタク。
その博識ぶりは確かだけど、対人能力は壊滅的。
あらすじ
「お客様ご相談係」に配属されたうるし。
参考書オタクの福山や、編集部の人々を間近で見ているうちに
次第に編集者になりたいと思うように。
感想
参考書オタクの福山のキャラがいいです。
偏屈でとっつきにくいけど参考書の知識が半端ない♪
福山が語る参考書の選び方はとても勉強になります。
中高生向けの参考書の話が多いですが
やる気の無い小学生向けのドリル選びや
大人が英語を学び直す時の話などもあり
興味深く読んでいます。
漫画の中で紹介される参考書は実際に販売されているもの。
気になった参考書があれば買いに行けるのが嬉しいです。
うちの子たちが中高生のころに
この漫画があったら
参考にしながら本屋に行ったと思います。
モーニングの漫画はドラマ化も多いので
そのうち【ガクサン】もお仕事ドラマになるかも?
福山はすごく阿部寛さんっぽいです。
(*´∀`)
おわりに
認知特性による
勉強法の得手不得手の話や
漫画【ガクサン】の紹介でした。
人それぞれ違うのだと解っているはずなのに
親と子になると境界線が揺らぎがち。
価値観を押し付けることのないようにしたいです。
小中学生は夏休みに入ったかしら?
有意義で楽しい夏になりますように♪
それではまた(^▽^)/
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ガクサン2巻も発売♪