木瓜のぽんより備忘録

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アラフィフ主婦の備忘録。旅行・健康・お金など気になる事をメモ。

人知れず 咲き誇る百合 想い馳せ

はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」

この時期になると思い出すのは
小学校5年生の夏休みです。

景色に心奪われたのは
あの時が初めてでした。
忘れられない景色です。

でも少し苦い思い出でもあります。

咲き誇る百合の花

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©三次郎さま・写真ACからの画像

登校日の思い出

夏休みの登校日

あれは小学5年生の夏休み。
今から40年程前ですね(笑)
6週間の夏休みには2日だけ
登校日が設けられていました。

7月下旬だったか
それとも8月初旬だったか
今となっては思い出せませんが
1回目の登校日のことでした。

「登校日めんどくさ~」と
どんより気分で登校したわたしは
教室に入るとビックリしました。

北側の窓の外の一面に
百合が咲き誇っていたのです。

景色に心奪われたのは初めて

たくさんの百合が咲く景色に
言葉が出ないほど感動しました。

当時10歳のわたし
美しい景色を見て心を奪われたのは
この時が初めてだったと思います。

百合ってこんなに綺麗なんだと
強く認識したのもこの時です。

40年前のことですけれど
今でも思い出すと幸せな気分になります。

今年も咲いているのかな?
見に行ってみようかな?

後にも先にもこの日だけ

小学校の窓の外に
咲き誇る百合の花。

6年間この小学校に通いましたが
一面の百合の花を見たのは
後にも先にもこの日だけでした。

雑草ばかりの斜面

わたしの通っていた小学校は
坂道の途中に建っていて
北校舎の北側の窓から見える景色は
雑草だらけの薄暗い斜面でした。

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でも
【雑草という名の植物はない】
って言いますものね。

1学期の間ずっと
雑草だと思っていた草の中に
たくさんの百合があったようです。

百合が咲き誇る時期に
たまたま登校日が重なり
美しい景色を見ることができました。

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幻想だったのかしら?

2回目の登校日、8月下旬に教室に入ると
窓の外の景色は薄暗い斜面に戻っていました。

以前見た百合の花は幻想だったのか?
と思えたほどです。

2学期になっても3学期になっても
百合はもちろん、他の花も咲かず
やはり雑草だけに見えます。

でも、夏休みの登校日に見た
一面の百合を思い出すと
雑草だらけに見える薄暗い斜面が
ちょっとだけ楽しく思えました。

6年間のうち1日だけ

わたしの通った小学校は
校舎が2棟ありまして
百合の咲く斜面に近い北校舎には
1・2・5年生の教室がありました。

1年生から4年生の間は
百合の存在に気付けずに過ごし
5年生の夏休みに百合の花に気付き
心奪われました♪
しかし翌年6年生の教室は
南校舎だったので
百合の花を見る機会はありませんでした。

素敵な景色が見られる小学校に
6年間も通っていたのに
あんなに綺麗な風景を見たのは
たった1日だけでした。

先生や近所の人も知らないかも?

職員室は南校舎だったので
もしかしたら百合の咲く斜面の存在を
知らない先生も多かったかも?

また、学校の近所に住んでいる人も
百合の存在は知らなかったかも?

百合が咲く斜面は
真正面に北校舎があって
隙間もわずかなので
斜面の側面から、通りすがりの人が
気付くのも難しそうなのです。

百合が綺麗だよって言えなかった

あの時、心奪われた美しい景色。

同じ教室にいた友達に
「見て~百合が綺麗だよ♪」と
言えなかったな~。と思うと
苦い思い出のような気がします。

ブリっ子だと思われる?

【百合が綺麗だよ】って
友達に言えなかった理由は…
ブリっ子だと思われたくなかったからです。
(´・ω・`)

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約40年前。
1980年代アイドル全盛期の頃で
【ブリっ子】という言葉が流行っていました。

若い人はわからないですね(笑)
【かわいこブリっ子】とか
【いいこブリっ子】なら伝わるかな?

時代のせいなのか
地域のせいなのか
年代のせいなのか
よく解らないのですが

あの頃、わたしの周りの
小学高学年や中学生女子の間では
【ブリっ子】はとても嫌悪されました。

かわいこぶってるつもりはなくとも
とにかく女の子らしいものが
嫌悪される傾向でしたので
髪にリボンを結んだり
ふわっとしたスカートを履いたり
ピンク色の服を着ると
ブリっ子のレッテルを張られました。
(学校の制服は仕方なし)

わたし自身は
女の子らしい訳でもなく
可愛いもの大好きって訳でも
ありませんでしたが
窮屈な雰囲気は感じていました。

そんな空気の中、同級生に
【百合の花が綺麗に咲いているよ】
とは言えませんでした。

多分、百合の花に気付いている子は
他にもいたと思うのですが
「綺麗だね~」と誰も言わなかったな。

一緒に楽しみたかった

今になって昔を振り返ると
あの時、本当はお友達と一緒に
百合の花の美しさを共有したかったな。

一緒に花を眺めて
「綺麗だね~」と笑ったり
放課後に寄り道をして
もっと近くで百合を愛でたかったな。

翌年だって、北校舎に出向いて
百合の花を楽しむことも出来たと思うのです。

好きなものを好きって言えないなんて
嫌な雰囲気だったな~と思います。

可愛いもの好きは昔の反動?

綺麗なものや可愛いものを排除して
過ごした子ども時代。

大人になってからは一転
可愛いもの大好きになりました。

特に子どもが生まれた後は
誰に遠慮することもなく
可愛いものを買ったり着たり♪

アラフィフになった今
可愛いもの大好きなのは
子ども時代の反動なのかも?
なんて思っています。

50歳になって
身体のあちこちが衰えてきてるけど
気持ちの面では
自由で楽しく過ごせているな~と
しみじみ思いました。

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おわりに

小学5年の夏休みに見た
百合の花の思い出でした。

遠い昔に想いを馳せていたら
百合の花が見たくなりました。

久し振りに母校を訪れてみようかしら?

それとも
思い出の中に閉じ込めて
おいた方がいいのかな?

猛暑の中で出掛けたら
干からびて倒れそうなので
まだしばらくは
引きこもっていようと思います。

それではまた(^▽^)/

 

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