6/5に放送された
ワールドビジネスサテライトを見ました。
©テレビ東京
気になった所をちょこっとレポと
それについて調べた事を書きます。
参考にしたサイト
国際連合広報センターHP
コトバンク
世界環境デー
6/5は【世界環境デー】でした。
6月は【環境月間】なんだそうです。
2019年の世界環境デーに
国連事務総長から発信されたメッセージは
【プラスチック汚染をやめること】です。
特に海洋プラスチックに関して
心を痛めているようです。
毎年800万トンを超えるゴミが
海洋に流れ込んでいるそうです。
アディダス・リサイクル可能な靴
FUTURE CRAFT.LOOP
番組で
アディダスが開発した
【リサイクルが可能なランニングシューズ】
を紹介していました。
2021年発売予定の
【FUTURE CRAFT.LOOP】です。
全てひとつの素材
靴の底も、紐も、足を覆う部分も
ひとつのポリウレタン素材で出来ているそうです。
それぞれ触り心地は違うけど
みんな素材は同じなんですって。
従来の靴は、10種類以上の素材を接着剤で合わせて作るので
リサイクルは困難だったそうです。
でも、【FUTURE CRAFT.LOOP】は
使い終わった後、回収して
リサイクルが可能になるそうです。
店舗では回収BOX
アディダスの店舗では
シューズ、アパレルの回収BOXを
設けているそうです。
海洋プラスチックも素材に
アディダスさんも、海洋プラスチックに
心を痛めているそうで
海洋プラスチックごみを再生して
素材として採用したシューズも
作っているそうです。
2016年には100万足の生産でしたが
2019年には1100万足を生産予定だそうです。
セブン&アイ・再生ペットボトル
番組では
セブン&アイHDと日本コカ・コーラの
共同企画商品も紹介していました。
世界初
店頭で回収したペットボトルを100%使用
【一緑茶一日一本】です。
(はじめりょくちゃ いちにちいっぽん)
体脂肪を減らす、と書いてある
機能性表示食品のお茶です。
100%リサイクルのペットボトル
はじめ緑茶の容器は、100%リサイクル。
セブン&アイHDでは、2012年から
店頭で使用済ペットボトル回収を開始。
現在は年間3億本も回収しているそうです。
技術的に難しかった
日本の、使用済ペットボトルの回収量は62万トン。
そのうち、ペットボトルへの再生は約1割でした。
技術的に難しい事が原因です。
難しい技術はコストも高いですね。
販売価格は据置、127円
100%リサイクルの容器を使うことで
はじめ緑茶は、従来の商品よりもお金が掛かっています。
でも、再生ボトルのコストを企業側が負担する事で
値段は従来の127円に据置いたそうです。
環境重視の企業が増える理由
企業が環境問題に取り組むことは
イメージアップの一環だけかと思いきや
上記の2社のように、主力商品でも
ECO を売りにする動きが増えているそうです。
企業はなぜ、高いコストを掛けてまで
環境問題に取り組んでいるのかな?
責任投資原則(PRI)
金融機関などが投資の意思決定を行う際には、
投資先となる企業の環境・社会問題・
企業統治(ESG問題)への取り組みを
考慮・反映すべきであるという原則。
2006年にアナン国連事務総長が提唱
©デジタル大辞典
投資をする時には、売上高や利益ばかりじゃなくて
財政指標には表れにくい所も判断材料にしようよ。
長い目で見れば、企業にとってプラスになるから
投資家にとっても、その方がいいよ。
という話です。
投資マネーの動き
法的拘束力はありませんが
この原則に署名した機関投資家は多く
現在の運用資産額は80兆ドルにせまる勢いです。
企業は環境重視ESGに取り組まないと
世界中の機関投資家の、投資の対象から
外れてしまうリスクがあるそうです。
環境重視ESGは必須科目
番組で
滝田洋一さんというおじさまが
解りやすく説明してくれました。
企業が受験生だとしたら
機関投資家は先生の立場です。
成績を問われる試験で
環境重視のESGは必須科目です。
その科目を受けないと落第しちゃいます。
そしたら企業として、やっていけなくなります。
日本の企業は、この問題では出遅れていたけれど
今、スピードアップしてます。
おわりに
私は今までずっと
企業が環境問題アピールをすることを
イメージアップ戦略だと思っていました。
なので、高いコストを掛けて
再生素材を使うニュースなどを見ると
不思議に感じていました。
ちゃんと理由があったんですね。
投資家が意志を示すことで
地球の環境が良くなるならば
それは、お金の使い方として
とても気持ちのいい物だな。
と思いました。