先週、喉が痛かったので
風邪をひいたのかと思いましたが
前日に光化学スモッグ注意報が出ていたので
その影響だったかもしれません。
参考にしたサイト
環境省HP
埼玉県環境科学国際センターHP
横浜市HP
Wikipedia
光化学スモッグ
光化学スモッグとは
光化学スモッグとは、
【光化学オキシダント】の濃度上昇により
空気にかかる【もや】
もしくは【もや】がかかる状況。
光化学オキシダントとは?
自動車や工場などから出る排気ガスには
【窒素酸化物】【炭化水素】が含まれています。
これらが、紫外線を受けて化学反応を起こすと
強い酸化物質が生成されます。
この物質を総称して
【光化学オキシダント】と呼ぶそうです。
スモッグとは?
スモッグ(smog)という言葉は
煙(smoke) と霧(fog) を合わせた合成語です。
イギリス発祥。
【光化学オキシダント】の濃度が高くなると
遠くにある山やビルが霞んで見えづらくなります。
【もや】が掛かった状態ですね。
この【もや】がスモッグです。
光化学スモッグによる健康被害
健康被害の主な症状
★目の症状
目がチカチカする、目が痛い、涙が出る。など
★呼吸器の症状
喉が痛い、咳が出る、息苦しい。など
★重い症状
吐き気、頭痛、手足のしびれ、意識障害など
殆どは軽傷
症状の殆どは軽傷で一過性です。
重い症状を訴える人は、屋外で運動中の場合が多いですが
同じ状況でも、症状が出ない人もいて
個人差が大きいです。
光化学スモッグの健康被害を防ぐには
光化学スモッグの健康被害は子どもに表れやすいです。
幼児、子ども、病弱な人、持病のある人
特にアレルギー性の結膜炎や喘息を持っている人は要注意です。
光化学スモッッグが発生した時には
(1) 乳幼児、子ども、体調の悪い人は屋内へ
(2) 屋外での過激な運動は避ける
(3) 屋内に入ったら窓を閉める
光化学スモッグの健康被害にあったら
・症状が重い場合や、持病のある人は医療機関へ。
・屋外での運動は禁止、屋内に避難。
・屋内では窓、カーテンを閉めて休む。
・清潔な水で目を洗ったり、十分なうがいを。
★軽傷でも、症状が長く続く場合は医療機関へ。
★自治体に被害報告を必要とする場合があります。
光化学スモッグの発生しやすい時
環境基準
問題ないとされている
光化学オキシダントの濃度は
【1時間値が 0.06ppm 以下であること】
光化学スモッグが発生しやすい条件
・4月から10月にかけて
・日差しが強い
・気温が高い
・風が弱い
などの条件が重なった時に
光化学スモッグが発生するおそれがあります。
特に7月8月は注意。
光化学スモッグは冷夏の年は少なく、
猛暑の年は多く発生する傾向があるそうです。
光化学スモッグ注意報や警報
光化学スモッグ予報の発令
気象情報をみて、
光化学オキシダント濃度が
注意報の基準程度になると予想された時。
前日、当日、特別予報の3種ある。
光化学スモッグ注意報の発令
光化学オキシダントの濃度が
【1時間値が 0.12ppm以上】
気象条件から、その状況が継続すると認められる時。
光化学スモッグ警報の発令
光化学オキシダントの濃度が
【1時間値が 0.24ppm以上】
気象条件から、その状況が継続すると認められる時。
光化学スモッグ重大緊急時警報の発令
光化学オキシダントの濃度が
【1時間値が 0.4ppm以上】
気象条件から、その状況が継続すると認められる時。
発令や解除は都道府県が行う
光化学スモッグ注意報などの
発令と解除は、都道府県が行います。
県などが市町村、関係各所に連絡をし
それぞれが対策を行います。
私はいつも、市の防災放送と防災メールで
光化学スモッグ注意報の発令と解除を知ります。
光化学スモッグの歴史
光化学スモッグのはじまり
世界で初めて光化学スモッグが発生したのは
1940年のアメリカ・ロサンゼルスと言われています。
日本では1970年に東京で中高生に健康被害が出て
公に注目されるようになったようです。
環境の保護
1960年代には、アメリカのカリフォルニア州で
自動車排ガス規制が始まったそうです。
日本でも1968年には大気汚染防止法が制定され
項目の追加改正をしながら、
大気の環境を守ろうとしています。
現在も思っていたより発生していた
小学生の頃に
光化学スモッグ注意報を
よく聞いたような気がします。
最近、また注意報を聞くようになったな~。
と思っていたのですが
調べてみましたら
【光化学スモッグは発生してない】
と思っていた期間も
意外と発生していました。
グラフは横浜市のものです。
自己防衛対策を
国や自治体は様々な対策を施していますが
光化学スモッグの発生件数はなかなか減っていません。
健康被害を受けないために
注意報が出たら、自己防衛対策を行ってください。
おわりに
紫外線はお肌を攻撃するだけじゃないんですね。
夏は怖いですね~。
みなさまも、気を付けてお過ごしください。