9/17(火)のWBSを見ました。
©テレビ東京
アメリカのサンフランシスコ市で
ホームレスが急増しているそうです。
サンフランシスコって
豊かな街のイメージがありますが
どうしてしまったんでしょう?
実は、景気がいい街だからこそ
ホームレスが急増しているんだとか。
家を失ったのは低所得者層だけではないそうです。
サンフランシスコのホームレス
サンフランシスコ
位置・気候
サンフランシスコ市は
アメリカの西海岸に位置するカリフォルニア州。
その北部の都市です。
人口約77万人。
移民に寛容な地域のようです。
冬は暖かく、夏は涼しい
穏やかな気候です。
豊かな都市のイメージ
州の中ではロサンゼルスと並んで
経済・工業の中心地。
ベイエリアと呼ばれる湾岸地域には
GoogleやFacebookなど
アメリカを代表する大手IT企業が拠点を置く。
観光地としても有名で
国内外からたくさんの人が訪れます。
たくさんのキャンピングカー
シリコンバレーの中心部にある
大手IT企業の目の前の道には
たくさんのキャンピングカーが停まっています。
名門大学の目の前にも
サンフランシスコ市内中心部にも
キャンピングカーが並んでいます。
ちょっと異様な光景です。
立派なキャンピングカー
並んでいるキャンピングカーは
みんな大きくて立派な感じです。
購入したら高そうです。
実は
このキャンピングカーの持ち主は
ホームレスの人々なんだそうです。
こんな高そうな車を持ってる人が
ホームレス?
なんだか違和感があります。
キャンピングカーで暮らす人々
お子さんも含めて、家族数人で
キャンピングカーで暮らしている人がいました。
インタビュアーが
どうしたのか?と問えば
家賃が高すぎて払えないから
車で暮らしているんだそうです。
サンフランシスコの平均家賃
Zumper社が7月調べたデータによると
今のサンフランシスコの平均家賃は
1ベッドルームの部屋で
月額3720ドル(約40万円)
だそうです。
高っ!
急増するホームレス
サンフランシスコでは
高騰する家賃が払えずに
路上に放り出された人が増えたそうです。
2017年 7499人 だったホームレスが
⇒ 2019年 9784人 に増えました。
30%の増加です。
街の通りには簡易テントも
ずらっと設置されていました。
どうしてこんな事に?
サンフランシスコが
どうしてこんな事になってしまっているのか
番組のコメンテーターの先生が
具体例をあげながら解説してくれました。
大都市で高騰している地価
世界中の大都市では、
地価(住居費)が高騰しているそうです。
ニューヨークやバンクーバーも
同様なんだとか。
大都市には、世界中から
どんどん人が集まってくる為です。
地価が高騰するとどうなる?
地価が高騰し、住居費が高くなると
何が起きるのでしょう?
低所得者層どころか
中間所得者層も家賃が払えなくなって
住む家を失ってしまいます。
中間所得者層のホームレス
中間所得者層。
日本で例えるならば
年収600~700万円の人だとして
生活費や子どもの教育費もある中
月々20万円の家賃は厳しい。
そういった方々が
ホームレスになってしまうそうです。
移住が容易ではない
サンフランシスコから
家賃の安い場所に引っ越したらいいのでは?
と考えましたが、それも容易ではないようです。
中間所得者層は定職もある。
お子さんのいる人も多い為に
他の地域に移り住むのは簡単ではないそうです。
アメリカの学校事情
アメリカの場合は、学区がかなり重要で
ある学校に通うには、
その地区に住むことが必須条件だったりするので、
引越してしまったら良い教育が受けられない!
と考えてしまう人も多いんだとか。
日本の私立の小中学校でも
入学試験の募集要項で
通学時間に制限を設けている所がありますね。
(通学が子どもの負担にならないように)
新しいタイプのホームレス
州立大学の先生でさえ
家賃が払えなくて、車で生活している。
なんて話もあるんだとか。
定職についているし
引っ越し出来ない事情もある。
中間所得者層のホームレスというのは
従来のホームレス対策だけでは解決できない
新しいタイプのホームレスと言えるのではないか?
と話していました。
世界的な傾向・でも日本は?
地価の高騰によるホームレスの急増。
今後、世界的にこういう傾向が
続く可能性があるそうです。
でも、日本は例外だと考えられているそうです。
今も、東京や大阪で
中間所得者層がホームレスになるような
家賃の高騰は起きていません。
理由としては2つ
・幸か不幸か人口が減ってきている。
・いわゆる移民の数が少ない。
そんな訳で、大幅な家賃の高騰から
逃れられている。
という話でした。
よかった(´・ω・`)
ホームレス対策
街にホームレスが急増したこの状態、
いろんな問題を引き起こしているため
サンフランシスコ市では
民間団体や市が、ホームレス対策を考えています。
低所得者用アパート
民間の団体が
古いホテルだった建物をアパートに改装。
低所得者用に貸し出しているそうです。
家賃は、相場よりもグンとお安く
低所得者でも入居できるように
【収入の3割】で入居可能です。
(最低100ドル)
契約は月ごとで、期限はなし。
セールフォースが運営資金を提供
サンフランシスコに本社をおく
【セールスフォース】のベニオフCEOが
この街のホームレス増加に危機感を抱き
この施設の運営資金
600万ドル(約6.3億円)を提供したそうです。
凄い額です。
なかなか出来ることではありません。
ホームレス対策税
サンフランシスコ市は
安い住宅を供給するための
【ホームレス対策税】の導入を決定。
売上高5000万ドル(約53億円)超えの企業に
0.5%を課税することに決めました。
増税反対派が訴訟を…
しかし、増税反対派から訴訟を起こされてしまい
課税の実現は不透明 の状態なんだとか。
【増税反対派】ですかぁ。
その人達、そもそもサンフランシスコ市に
税金を納めてないのでは?
おわりに
日本でも
都市開発が進んで地価が高騰した結果
固定資産税が上がって、元々の住民が困惑。
という話は聞いたことがあります。
それでも、
中間所得者層が家賃を払えない程
家賃が高騰した、なんて話は知りません。
自分の住む街が、こんなことになったら?
と想像すると怖いです。
(ありえない田舎ですけどね)
サンフランシスコ市の
【増税反対派】に関連して
思い出したニュースがあるので
ネタ帳を引っ張り出して
そのうち記事にしたいと思います。