木瓜のぽんより備忘録

木瓜のぽんより備忘録

アラフィフ主婦の備忘録。旅行・健康・お金など気になる事をメモ。

【てんげんつう】しゃばけシリーズ 読みました

畠中恵さんの
【てんげんつう】を読みました。

簡単なあらすじと感想を書きま~す。
ネタバレするかもしれないから
これから読む人は避けてくださいね。
(^▽^)/ 

てんげんつう

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【てんげんつう】は
20周年を迎える
しゃばけ】シリーズの18巻目です。

2021/6/24に文庫版が
発売されました。

しゃばけシリーズって?

病弱だけれども、優しくて知恵の働く若だんなと
彼を見守る不思議で愉快な妖たちが、
お江戸に起こる難事件珍事件を解決!
しんみり、ほんわか、どきどき、わくわく、
殺されかけたり、死にかけたり、
甘やかされたり、甘やかしたり、
色とりどりの心模様で
あなたの心を満たします♪
©新潮社HP・しゃばけとは

妖がみえる若だんなと
周囲の人々&妖たちの
ほのぼの時代劇です。 
(*´∀`)

しゃばけシリーズの順番

シリーズ物だけど巻数がふられていません。
途中から読んでも楽しめるそうですが
人間関係やエピソードは
いろいろ積み重なっているので
最初から読んだ方がわかりやすく
楽しめると思います。

1:しゃばけ
2:ぬしさま
3:ねこのばば
4:おまけのこ
5:うそうそ
6:ちんぷんかんぷん
7:いっちばん
8:ころころろ
9:ゆんでめて
10:やなりいなり
11:ひなこまち
12:たぶんねこ
13:すえずえ
14:なりたい
15:おおあたり
16:とるとだす
17:むすびつき
18:てんげんつう
19:いちねんかん
20:もういちど(7/19発売予定)

不思議な雰囲気のタイトルが多いですね。
(*´∀`)

*2021年7月13日時点の情報
*文庫版は「てんげんつう」まで発売済
*他に外伝や漫画もあります

【てんげんつう】のあらすじ

ゆるりと繋がった短編5作。
病弱がゆえに、いつも皆から
過保護に扱われる若だんなが
今作では「大切な人を守りたい」と奮闘。

みんなが納得できる
丸く収める方法を探して頑張ります。
相変わらず寝込んでばかりだけど
若だんなの成長を感じられます。

てんぐさらい

若だんなの守り役のひとり
仁吉のところに
天狗の姫が嫁入り?

神薬を探す勝負に勝たねば
仁吉は望まぬ結婚をする羽目に。
そんな話を勝手に了承したのは
若だんなの祖母・おぎん
(>_<)

仁吉は冷静で頼りになる男なのに
おぎんが絡む話だと
いつも違って少し抜けてて
若だんなは心配。

また一方では別の問題も
若だんなの許嫁・於りんの家が
もぬけの殻に?

たたりづき

若だんなの祖母おぎん関連で
妖の狐が若い僧に呪いをかけた。

僧にかかった呪いを解くために
いろいろ考えるけど
一筋縄ではいかないみたい。

恋の闇

若だんなの幼馴染・栄吉の
縁談の噂が聞こえてきた。
おめでたいことだけど
噂話に登場する栄吉は
「粋で鯔背、男前な上、大金持ちの跡取り」
あれ?栄吉ってそんな人だっけ?

なんだか妙な感じを覚える
栄吉の縁談を調べようと出掛けたら
若だんなは何故か
札差屋同士の諍いに巻き込まれてしまう。

てんげんつう

【天眼通】とは千里眼のこと。
ある日、若だんなの前に
天眼通を名乗る男が現れた。
自分は天眼通を手に入れたことで
過去や未来、人の心も見通せる。
でも、そのせいで人に嫌われる。
救えるのは若だんなだけ!助けろ!と
言われて困惑。

くりかえし

若だんなは
許嫁・於りんから花見に誘われた。
しかし花見の当日に
於りんの家を訪ねると
大量の毛虫に刺されてしまって
寝込んでいると聞かされる。

【てんげんつう】の感想

若だんなは相変わらず病弱で
頻繁に寝込んでいるけれど
ただ守られている立場から
誰かを守る立場へステップアップ?

誰も傷つかないように
みんなが納得できるように
問題解決しようとする姿は
若だんなの心根の優しさに加えて
商人としての賢さも発揮されてます。

若だんなが皆に優しいので
読み終わった後にはいつも
ほんわか優しい気持ちになれるのが
しゃばけシリーズのいいところ
だと思います。

てんぐさらい

仁吉さんは人として
若だんなの傍で働いていますが
正体は白沢という妖。

天狗の姫が嫁入りしても
別におかしくはないのですが

実はこの人、千年以上ずっと
若だんなの祖母・おぎんに片思い中。
(おぎんも妖です)

仁吉がわざわざ人の姿になって
若だんなの世話を焼いているのも
おぎんに頼まれているから。

神薬探しの勝負に負けたら
天狗の姫と結婚!という突然の話を
勝手に了承したおぎんに
いろいろ思うことありますよね。

動揺しているであろう
仁吉を想像してニヤニヤしつつ
ちょっと切ない気分になりました。
(´・ω・`)

仁吉の片思いについては
しゃばけシリーズ2巻目の
ぬしさまへ】に掲載されている
【仁吉の思い人】に書かれています。

また【しゃばけ漫画・仁吉の巻】の中にも
【仁吉の思い人】は掲載されています。
みもり先生の漫画がすごく素敵なのです。

しゃばけ漫画・仁吉の巻は
複数の漫画家によるアンソロジー作品です。
高橋留美子先生も参加しているのよ。
原作に沿った話やオリジナル話など
いろいろあります。

たたりづき

他人の噂ってこわいな~としみじみ。
お金が絡んだ時の人間も怖いな~。

若だんなが交渉上手になっていて
ちょっと萌えました。

若だんなの許嫁・於りんの
家の騒動は収まりつつあり

若だんなが、於りんの父に
改めて挨拶をしたシーンには
ちょっとジーンと来ました。

若だんなは大店の跡取りだけど
まだ若い上に病弱で寝込んでばかり。
於りんはまだ子どもだし
成り行きで組んだ縁談な感じもあり
若だんなは於りんのことを
何とも思ってない感じだったのですが

今作では於りんのことを
【大切な子】として認識するように
なってきた感じがしました。
(*´艸`*)

恋の闇

若だんなの幼馴染・栄吉さんは
噂話の中に出てきただけで
本人の登場がなかったのは残念。

栄吉さんは和菓子屋の跡取りですが
餡子を作るのが苦手で
彼の作る饅頭のまずさは定評があり
かなり不憫な扱いのキャラです。

それでも和菓子職人になる夢を
諦めず努力を重ねて
現在は大きな菓子屋で修業中です。
餡子以外では成果もあげています。

「粋で鯔背、男前な上、大金持ちの跡取り」
と噂で語られていたのは偽り。
実際の栄吉さんは
「健康で努力家で真面目でいい奴」です。

栄吉さんには幸せになって欲しいな。

てんげんつう

天眼通を名乗る男、自分勝手で嫌な人で
読んでいるとイライラさせられました。

【分不相応な能力は人を不幸にする】
と思いました。

そして言葉の怖さも感じました。

口から出まかせの言葉だったとしても
不幸な出来事を予言されてしまったら
気持ちが落ち込んだり
失敗を招いたりしちゃうものですし

気にしないようにしても
なかなか難しいものですね。

くりかえし

桜にびっしりと毛虫が!
( ゚Д゚)

袋いっぱいの毛虫が
若だんなに掛けられた時には
こちらもゾワッとしました。

お話の中に出てきた植木屋さんは
ブラック会社ではないけれど
従業員の間では問題が起きていて。

年功序列制度と成果主義
バランスって難しいものですね。

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おわりに

しゃばけシリーズ
【てんげんつう】の感想でした。 

一般的には
【読書】といえば秋ですけれど

今年の夏は
エアコンの効いた部屋で
読書三昧しようと思ってます。

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 何を読むか悩んだら
夏になると本屋で配ってる
文庫本のガイドブックを見てます。

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中高生向けかと思われますが
新刊や話題の本だけでなく
いろんな小説が紹介されているので
「何か面白い本はないかな?」って
探している時に便利ですよ。

それではまた(^▽^)/

 

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