木瓜のぽんより備忘録

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アラフィフ主婦の備忘録。旅行・健康・お金など気になる事をメモ。

【読書】チームバチスタシリーズを何冊か

読書の秋です♪

海堂尊さんの
【チームバチスタ】シリーズを何冊か読みました。

ネタばれがあるのでご注意を♪

自分用のメモに
シリーズ作品一覧なども書いておきます。

参考にしたサイト
Wikipedia

チームバチスタシリーズを読みました

チームバチスタシリーズとは
桜宮市の東城大学医学部付属病院を舞台した
医療ミステリー小説のシリーズです。
今のところ7冊かしら?

チームバチスタシリーズ・読む順番

・チームバチスタの栄光
・ナイチンゲールの沈黙
・ジェネラルルージュの凱旋
・イノセントゲリラの祝祭
・アリアドネの弾丸
・ケルベロスの肖像
・カレイドスコープの箱庭

クロスオーバー作品も多数

チームバチスタシリーズと世界観を共有している
クロスオーバー作品も多数あります。

作品によって医療テーマが違ったり
舞台となる地域や年代もバラバラだったりします。
主人公もいろいろだけど、繋がりを感じます。

あの作品のあの子が、立派に成長してる♪
なんて親戚のおばちゃん気分を味わえることもあるのです。

チームバチスタシリーズと
そのクロスオーバー作品を合わせて
【桜宮サーガ】と呼ぶこともあるみたいです。

出版された順に書きますね。

・螺鈿迷宮
・ブラックペアン1988
・夢見る黄金地球儀
・医学のたまご
・ジーンワルツ
・ひかりの剣
・ジェネラルルージュの伝説
・極北クレイマー
・マドンナヴェルテ
・ブレイズメス1990
・モルフェウスの領域
・ナニワモンスター
・極北ラプソディ
・玉村警部補の災難
・スリジエセンター1991
・輝天炎上
・アクアマリンの神殿
・スカラムーシュムーン
・玉村警部補の巡礼
・氷獄

今回読んだ作品の概要

わたしが今回読んだのは
・ブラックペアン1988
・ブレイズメス1990
・スリジエセンター1991
・チームバチスタの栄光(上・下)
・ジェネラルルージュの凱旋(上・下)
・ジェネラルルージュの伝説

【ブラックペアン】シリーズの概要

クロスオーバー作品の中でも
ブラックペアンシリーズは3部作になっているので
順番に3冊読むのがおススメです。

①ブラックペアン1988
②ブレイズメス1990
③スリジエセンター1991

*「スリジエ」はフランス語で「桜」の意味。

主人公は新米外科医の世良雅志。

ブラックペアン3部作は
【チームバチスタの栄光】から10年以上遡った
1988年~1991年の東城大学医学部付属病院が舞台です。

チームバチスタシリーズで活躍した田口先生や
ジェネラルルージュの凱旋に登場する速水先生が
医学部生としてチラッと登場します♪

チームバチスタシリーズでは古狸な高階病院長や黒崎教授が
ブラックペアン3部作では現役バリバリ♪

講談社より刊行。

【チームバチスタの栄光】の概要

チームバチスタシリーズの最初の作品
【チームバチスタの栄光】は【このミステリーがすごい!】の大賞に輝き
映画やドラマにもなったのでご存じの方も多いかな?

東城大学医学部付属病院内でおきた心臓バチスタ手術中の連続死亡事故について
不定愁訴外来の田口と厚生労働省役人の白鳥が調査をしていくお話です。
宝島社より刊行。

【ジェネラルルージュの凱旋】の概要

チームバチスタシリーズの3作目。
【救命救急センター部長の速水晃一が特定業者と癒着している】
そんな告発文が届いたことで田口先生が調査をしていきます。
宝島社より刊行。

【ジェネラルルージュの伝説】の概要

ジェネラルルージュと呼ばれる
孤高の天才・速水先生を主としたの短編小説を3編収録。
・伝説-1991
・疾風-2006
・残照-2007

短編【伝説】は
速水先生がジェネラルルージュと呼ばれるようになった元の
東城デパート火災事件の話です。

著者である海堂尊の物語や
チームバチスタシリーズのこれまでの登場人物や年表もついた本。

読んでみた感想

ブラックペアン3部作

【ブラックペアン1988】
【ブレイズメス1990】
【スリジエセンター1991】

舞台は東城大学医学部付属病院+α。
時代は昭和の終わりから平成に変わるころ。
ブラックペアン1988の頃はバブル絶頂期。
その後、泡がはじけますね(>_<)

★手洗いのシーンが好き

手術室に入る前の、手洗いのシーンが好きです。
術野の清潔をまもるため指の先から丹念に洗っていく様子は
神事の前の潔斎と似ているなって思いました。

★権力争いこわい

大学病院の教授たちの権力争いというか
既得権益は絶対に手放さない!という姿勢は
恐ろしいものだと思いました。

外様である高階医師や天城医師を貶めようと
周囲が仕掛けてくる嫌がらせは
つまりは患者の命を危険にさらすことで…。

【ブラックペアン1988】で嫌がらせを受ける側だった高階医師が
【スリジエセンター1991】では
天城医師を貶める側になってしまうのが悲しかったです。

天城医師は異端中の異端って感じです・
大きな組織の中でこういう人が活躍すると
そりゃぁ確かに上層部はやりづらいだろうな~。
でも、それなら最初から日本に呼び寄せなければよかったのに。

主人公である世良くんはいろんな人に振り回されます。
まだ新人で、大学病院に染まりきっていない彼は
つらかっただろうな。

★医学生時代の田口、速水、島津

【ブラックペアン1988】では
世良くんが医学生の教育指導をするシーンがあります。

ここで登場する医学生が後々医師になり
チームバチスタシリーズに登場する田口先生、速水先生、島津先生になります。

5日間の指導終了後に提出された
各々のレポートは個性豊かで笑ってしまいました。

速水くん、生意気だけど興味深いです。

バチスタとジェネラルを再読

チームバチスタシリーズとその派生作は
むかし夢中になって読んでいました。
もう10年以上前かな?

ここ最近は遠ざかっていたのですが
ブラックペアン3部作を読んだことで懐かしくなり
3作を再読しました。

【チームバチスタの栄光】
【ジェネラルルージュの凱旋】
【ジェネラルルージュの伝説】

★田口先生のだらけっぷりが光ります

田口先生は

院内の出世競争から完全に手を引きながら、
大学に居残り続けているタフな方。
©チームバチスタの栄光・本文より

ブラックペアン3部作で
大学病院内の激しい権力争いの様子を読んだあとだと
田口先生のだらけっぷりが一層光ります♪

カウンセリングや心療内科も
今は結構メジャーになりましたけど
田口先生が不定愁訴外来を開設したころは
大学病院の中ではかなり異端だったんだろうな。

わたしは最近、通院や入院が続いて不安だらけ。
ただただ愚痴を聞いてくれる田口先生みたいな人がいたら
心も軽くなるだろうなって今回改めて思いました。

映像化するときの人物設定って

原作の田口公平先生は男。
30代後半~40代くらいだと思われます。

ところが【チームバチスタの栄光】が映像化されたとき
田口先生の役を演じたのは
映画では竹内結子さん、テレビドラマでは伊藤淳史さんでした。

わたしが思うに、田口先生の人物像って
権力争いが激しい大学病院の中で
いい歳した働き盛りの男がダラダラしていて
周囲からは若干、下に見られている。
けど本人は飄々と暮らしている…というものです。

小説や漫画を実写映像化するときに
登場人物の性別や年齢をがらっと変えてしまうことって
他の作品でもよくあります。
でも原作の設定って意味があることだと思うので
あまり変えて欲しくないと思ってます。

*出演者は悪くありません。

おわりに

チームバチスタシリーズのうち
何冊かを読んだ感想(?)でした。

医療小説なので
作中で亡くなる方も多いし、梨汁ブシャ―な場面もありまして
自らが入院している時に読むのには、あまり向いてないジャンルかも?
(*´∀`)

でも久々に
田口・白鳥コンビのやりとりを読んで楽しかったです。

バチスタシリーズで未読のものも多いし
【極北クレイマー】では
世良くんの十数年後、成長(?)した姿が読めるそうなので
今度、読んでみようと思います。

それではまた(^▽^)/ 

 

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