先週NHKのあさイチで
【40代からの老化対策スペシャル】を
放送していました。
これは忘れないように
メモしておかなくては!
(`・ω・´)
老化の原因と考えられるのは
・AGEの蓄積
・骨密度の低下
今日は【AGE】のことを書きます。
参考にした番組
あさイチ7/2放送分@NHK
参考にしたサイト
AGE測定推進協会HP
【AGE】を抑えて老化防止
AGEが体に蓄積してしまうと
外見も、体の中も老化が進むそうです。
(´;ω;`)
AGEって何ですか?
AGEとは
Advanced Glycation End Productsの略で
【終末糖化産物】という物です。
タンパク質と糖がくっついて加熱されると出来ます。
(タンパク質+糖)×加熱⇒AGE
AGEには強い毒性があって
肌や血管、内臓、骨などに蓄積すると
老化を早めてしまう、と言われています。
AGEが体に溜まる仕組み
AGEが体に溜まってしまう仕組みには
2通りあります。
AGEが体内で作られる
甘い物や炭水化物などを食べ過ぎると
血中のブドウ糖が過剰になります。
体の細胞や組織を形成するタンパク質に
余分な【糖】が結びついてしまうと
体温によって熱せられて
タンパク質が糖化してしまい
AGEが出来上がります。
血中の糖の濃度が下がれば
糖化したタンパク質が
正常な状態に戻ることもあるそうですが
糖の濃度が高い状態が続くと
AGEがどんどん体の中に蓄積していきます。
**********
【糖分の摂り過ぎ】というのは
肥満以外にもリスクがあるんですね。
(´・ω・`)
AGEを食べ物から摂取
既にAGEとなった食物を摂取することで
体内にAGEが溜まっていきます。
(タンパク質+糖)×加熱⇒AGE
例えばホットケーキ♪
卵や牛乳などのタンパク質と
小麦粉(糖質)を混ぜて焼きます。
こんがりキツネ色に焼けた部分が
まさしく糖化した部分で
ここにAGEが発生しているんですって。
食べ物から摂取したAGEは
消化の段階で分解され排出されますが
約7%は体内に蓄積されてしまうそうです。
免疫の処理能力を超えちゃうと蓄積
本来は、マクロファージという免疫細胞が
体の中の悪い物をやっつけてくれます。
老廃物やがん細胞、そしてAGE。
それらが増えすぎて
マクロファージの処理能力を超えてしまうと
どんどん体に蓄積されてしまいます。
AGEの悪影響
AGEが体に蓄積すると
体にどんな影響が出てくるのでしょうか?
肌の衰え
お肌のハリを担っているコラーゲンはタンパク質。
これが糖化で弾力を失うとシワや弛みが表れます。
更にAGEは褐色なのでシミやくすみも
(´;ω;`)
動脈硬化
血管の弾力もコラーゲンが担っています。
糖化が進むと、血管は厚く硬く傷つきやすくなります。
動脈硬化になると
脳梗塞や心筋梗塞に至ることもあります。
骨粗しょう症
コラーゲンは骨にも含まれます。
これが糖化してしまうと
骨がスカスカになってしまう
骨粗しょう症の状態に。
白内障
目のレンズの役割をする水晶体は
クリスタリンというタンパク質。
糖化すると水晶体が白く濁り
白内障になってしまいます。
水晶体は一生新陳代謝をしないので
AGEは溜まっていく一方です。
アルツハイマー型認知症
脳内のタンパク質が糖化すると
βアミロイドに変質するものがあります。
これが脳内に広がっていくと
アルツハイマー型認知症を起こすそうです。
内臓脂肪を悪玉化
AGEは内臓脂肪を悪玉化して血糖値を上昇させます。
血糖値が高い状態が続くと
更にAGEが蓄積されていきます。
糖尿病の合併症
糖尿病の患者さんは、血糖値が高い状態が続いているので
AGEが蓄積されていきます。
糖尿病の合併症である
神経障害・網膜症・腎不全にも
AGEが悪影響を及ぼすそうです。
他にも
AGEを溜めない生活
体に様々な悪影響を与えるAGE。
AGEを体に溜めないためには
【血糖値を急激に上げない】ことと
【血糖値が高い状態を続けない】ことが
大切なようです。
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・よく噛んでゆっくり食べる
・野菜、肉や魚、炭水化物の順で食べる
・腹八分目を心掛ける
・食後に軽い運動
・紫外線は避ける
・ストレスは溜めない
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紫外線はお肌の糖化を進めてしまい
ストレスは血糖値をあげてしまうそうです。
もちろん糖分の摂り過ぎには
注意してください。
AGEの摂取を少なくしたい
体の中でAGEが作られるのを防いだ上で
食べ物から摂取するAGEも少なくしたいです。
AGEの少ない食事にするには
どんなことに気を付けたらいいかな?
調理方法を変えて抑える
同じ食材を使っていても
調理方法によってAGEの量は違うそうです。
例えば200gの豚肉の場合
豚カツ:16800exAGE
ポークソテー:11600exAGE
冷しゃぶ: 6100exAGE
1日のAGE摂取目安量は
15000exAGE程度だそうです。
豚カツ食べたらオーバーしちゃうのね。
(´・ω・`)
*********
AGEの特徴として
加熱する温度が高いほど
多く発生するそうなので
揚げ物・炒め物を避けて
蒸したり、茹でたりすると
AGEの発生が抑えられるそうです。
AGE発生量
揚げ>焼き>茹で>蒸し>生
洋菓子より団子
小麦粉、バター、卵をつかって
オーブンなどで焼いた洋菓子より
お団子の方がAGEの量はグッと少ないそうです。
アップルパイ1切:2120exAGE
みたらし団子2本:85exAGE
珈琲ゼリー:13exAGE
その他、主だった
食品・調理法別AGE含有量の一覧表はこちら
我慢ばかりは無理(>_<)
健康を願って、
AGEの摂取量を減らしたいとは思うけど
我慢ばかりじゃやってられません。
唐揚げたくさん食べた~い!
という日もあります。
そんな時は
糖の吸収を穏やかにするために
唐揚げを食べる前に野菜を食べる。とか
食べ過ぎちゃった次の日は控えめにして
1週間単位でAGE量を考える。とか
そういう感じでいいそうです。
今日たくさんAGEを摂ったからと言って
明日、病気になるわけではありません。
でも少しずつ溜まっていって
30年後、40年後に病を発症するもとになるのかも。
AGEを減らす研究も進んでいます
東京大学大学院教授の宮崎先生が
体の中のAGEを減らす研究をしているそうです。
マクロファージが処理する量を
老廃物の量が超えてしまうと
体にどんどん溜まっていき
病気のもとになると考えられています。
【AIM】に注目
宮崎先生が注目しているのは
マクロファージを補助する役割のある
【AIM】という物質です。
このAIMの量が歳とともに減ったり
うまく働かなかったりすると
マクロファージの処理能力が落ちます。
女性は40歳を過ぎると
AIMの量が減ってくるんですって。
AIMの量を増やしたり活性化させると
病気を治療したり予防できることが
動物実験ではわかっているそうです。
宮崎先生は
【AIMを必ず人の薬にする】という
強い覚悟で研究を続けているそうです。
頼もしいですね。(^v^)
猫さんの研究も
猫さんって腎臓が悪くなることが多いです。
宮崎先生は、その要因として
猫さんがAIMを持っていないことに注目。
今後、宮崎先生の研究が進んで
猫さんの体でAIMが活躍するようになれば
猫さんの腎臓を守れるはず!
と話していました。
青魚とドリアン
ちなみに
AIMを増やすのは
青魚に含まれるDHAが有効だと思われ
(研究段階です)
AIMを活性化させるのは
ドリアンに含まれる
γグルタミルシステインが有効だそうです。
ドリアン( ゚Д゚)
ドリアンは個人ではなかなか
入手できない&食べるのが困難なので
サプリメントや薬になるのを待ちましょう。
おわりに
【AGE】という物質は耳慣れませんが
【AGEを溜めない生活】を並べてみると
特に変わった物はないので安心しました。
よく噛んでゆっくり食べて
野菜をしっかり摂って
揚げ物や糖分は控えて
適度に運動、ストレスは溜めない
健康に暮らすために
よく言われていることです。
まあ、わかってはいるんだけど
実行しきれていないのが
悲しいところです。
ストレスにならない程度に
AGEを溜めない生活を送っていきたいと思いました。
次回は、もうひとつの老化の原因
【骨密度の低下】の話を書きたいです。
それではまた(^▽^)/